ムダに長くなってしまったので、ご興味ないかたは
どうぞここで、ほかをブラウジングくださいませ。
私が今までに村山由佳さんの作品を読んだのは
『天使の卵-エンジェルス・エッグ』
『天使の梯子』
『BAD KIDS』
『青のフェルマータ』
『星々の舟』
…の5作品(たぶん。記憶にある限りは)ですが、
その5本で抱いていた印象は
「きちんとしたしつけと良質の教育を受けたお嬢さん」
の作られた物語、というものでした。
よくできていて、たがの外れることのない作品群というかんじ。
期待を裏切ることもないかわり、予想を超えることもない、
夢中になって読む感じもないし、
再度読み返すようなこともありませんでした。
それがですね、好みの問題かとは思いますが、
この『ダブル・ファンタジー』は夢中で読みました。
どのくらい夢中かって、昨夜読みだしてから、
今日の昼過ぎに読み終わるまでほとんど飲まず食わずで
貪り読んだくらい。
下巻になるともう、なっちゃんたらもう!なっちゃんマジ?とか
つっこみ入れずにいられない。
…わたし、イタイタしいな!と思いつつw
「衝撃的な官能」な表現部分がすごく多いので、
途中で発行レーベルを二度見してしまいました。
…なんど見ても文春文庫だわ…
主人公・なっちゃんのイイコちゃんぶった傲慢さがとてもいい。
はたからみればダブル不倫なのだろうけど、自分では世間一般でいう
そういう感じとは違うかんじ、とかぬけぬけと考えるような。
自分は他者とちがうって思いたいのはごく普通のアイデンティティですよね。
そして主人公自身もそういうことをわかっているうえでそう考える。
自分が男から受けて傷ついた感情を、
自分をいつくしんだ男に感じる。
(とはいえこの場合男側にももちろんそう感じられる理由はありますが)
彼からのメールを読んで鬱陶しさ8割、哀しさ2割、なんて
現実感ありすぎな数字なんですけども、
自分の感情に自分勝手なのはとても共感できます。
ここが以前の作品との違いでしょうか。
ただ物語としてすべっていくか、ほうほうと中をのぞきたくなるか。
読んでる最中にもすでに幾度か、数ページぶんずつ読み返したり
してますが、おそらく今後、読み返してはほうほうとうなることに
なると思われます。
とりあえず、おなか空いたことを思い出したので、
まる一日ぶりのごはんを食べることにします。